方法論

 

 

1.具体例: 支配的かつ妥当な論が後世に否定された事例

驚くことなかれ、コペルニクスが地動説を唱える1500年ほど前から地動説という発想は存在した。高校世界史の初期にも習うことだが、アリスタルコスさんという人が地動説を唱えている。

 

しかし、プトレマイオスの天動説は、神に最も近い種である人間の住む星:地球を宇宙の中心とするキリスト教の価値観の中に受け入れられ、1500年以上その命脈を保った。

 

勘違いする人もいるかもしれないが、天動説は決して文系的な価値観の中で生まれた迷信の類でなく、高度に理論化された体系を構築していた。

 

もし、我々がその時代に生きていたら、その理論を疑いはしろ、否定しなかっただろう。(だって、1500年間の生まれた人々が誰1人も否定できなかったんだもん!)

 

この事例からは、私たちが(理解できない)複雑な理論を盲信していて、実は一定の条件下(例えば、望遠鏡がないとか、、、)で妥当なものが、正しくないことがあると言う可能性がある。

 

しかも、これはいくら経験的に真でも、普遍的に真とは限らない。

 

2:具体例の意図: ハリボテの理論の可能性

1の具体例が提示する問題とは、ズバリ我々のもつ"経験上正しく"、"理論的に一応の証明がなされていて""自分には理解できない境地に達している権威者が正しいと認め"、"その理論でしか解決できない諸問題がある"、"現時点で正しいとしか思えない"理論が、

 

実は正しくない可能性がある。

 

と言うことだ。

 

しかも、これは問題のスケールとは関係ない。

いかに多くの人が賢人が時間が巨大な現象が、それを真としても、この問題は常に存在する。

 

3. 譲歩: 支配的な理論の実用的な正しさ

しかし、ぶちゃけ、この指摘はあまり大きな意味を持ち得ない。なぜなら、多くの支配的な理論は、現在の状況で妥当性を持つので、正しくなくても影響はないからだ。

 

この指摘が意味するところは、実のところ、全ての理論は、同様に疑わしいと言う点で平等だから、結局妥当性のあるものが評価される。「お前頭いいって言ってたけど、みんな頭がいいのかどうか同様に疑わしいよね。だったら、本当にそうかは置いておいて、模試の結果見せろよ。そうすれば、模試の成績ってoneクッション置くけど、少なくとも模試における頭のよさってわかるじゃん。あっ、お前俺よりできてねーじゃん。俺の勝ち〜」的な

 

注、筆者は受験学年です

 

よって、結局支配的な言説が正しいとされる。

 

4.:

発展: 日常レベルにおいて

しかし、理論は社会集団があれはどこにでも生まれてくる。価値観ともいうそれは、支配的だとしても明らかに正当性は希薄のように思われる。

つまり、この全ては疑わしいという指摘は、日常レベルの曖昧な理論においては充分に役に立つ。

 

ちょっとそこのリア充分。お前、童貞=負け みたいな短絡的な理論で、俺ら非リアをバカにするけど、それってほんとに正しい?

 

そして、全ての悩みは、このような理論に自分を当てはめた結果、自分が否定されたことに端を発すると思う。

 

フラれた=自分人間的に魅力ない 理論

ハゲ= 男としての魅力に欠ける 理論

童貞=負け組 理論

父親=ちゃんとしないといけない理論

部活=入んないとダメなやつ理論

 

しかし、これらの一体何が正しいのか?

え?説明しゃがれ!このやろーども!

 

5、結論

あんがい身近に正しいこと少ないかもよ

昔の超絶頭のいい人が考えた地球の動き方だって、めちゃすごい勘違いしてたからね

正論はいて、それっぽくいってる人いたら疑ってやろう!